内定を勝ち取る!総合系コンサルファーム転職 職務経歴書の作成方法

コンサル転職

総合系コンサルティングファームへの転職を目指していますが、なかなか書類選考を通過できずに困っています。何かポイントはありますか?

書類選考の肝となるのは職務経歴書ですが、経歴をただ並べればいいわけではありません。選考通過の可能性を上げる職務経歴書の作成ポイントを紹介します。

コンサルファームへの転職では、通常面接やケース面接、場合によってはWebテスト等、様々な角度から選考しますが、どのファームも最初の関門は書類選考です。

この記事では、大手総合系ファーム(デロイト・PwC・KPMG・EYSC・アクセンチュア・アビーム)への選考を念頭に、筆者の実体験をもとに職務経歴書の作成ポイントを解説します。

職務経歴書とは?

コンサルファームへの転職における選考では、まず履歴書と職務経歴書(ファームにより更に志望動機書)をもとに書類選考を実施します。

履歴書はこれまでの経歴を列挙した書類であることに対し、職務経歴書は応募先の企業で活躍できることをアピールする書類で、応募者が具体的にどのような仕事をしてきたか、どのようなスキルがあるか等を記載します。

MBBのような外資系戦コンは学歴・所属企業・ケース面接が選考結果を分けるので、大雑把に言うと学歴や所属企業が良ければ、細部まで職務経歴書を確認されずに書類選考をパスすることは可能です。
※ 学歴では、東大・京大・一橋・東工大・早稲田・慶応卒であれば、職務経歴書の内容に関わらず、書類選考はほぼ通過可能と聞いたこともあります。

一方、Big4等の大手総合系ファームは職務経歴書の内容をしっかり吟味したうえで選考する傾向にある為、これらのファームを志願する場合は、職務経歴書を細部まで作り込むことが重要です。

職務経歴書の基本構成および各項目におけるポイント

新卒のESと異なり、中途採用における職務経歴書は応募先の企業からの書式指定はありません。

なので極端に言えば、応募者の経歴が分かりやすく、かつ経歴を的確にアピールした形であれば、どのような構成でも構いません。

とは言え、特に未経験者がゼロベースから職務経歴書の構成を検討することはハードだと思うので、ある程度の型に則って作成することをお勧めします。

全体構成

職務経歴書には「これが絶対」という答えはありませんが、以下は私が内定獲得時に使用した職務経歴書の構成なので、参考にして頂ければと思います。

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各項目におけるポイントを以下解説します。

職務経歴概要

これまでどの企業に所属し、どのような業務を行ってきたかを概要レベルで記載します。

過去に複数回転職している場合は、『新卒でX株式会社に入社し、X業務を行った。その後Y株式会社に転職し・・』など、所属した企業と、そこで行った業務は一通り挙げます。

3~4行程度でおさまるよう、端的な記載が必要です。

得意分野・スキル

これまでの業務経験で発揮してきたスキルを、具体的なエピソードを含めて記載します。

ここでは、コンサルファームが求める人物像と整合するスキルを挙げることが重要です

詳しくは各ファームの募集要項を確認頂ければと思いますが、例えば以下のような項目はファームの面接官から評価されやすいです。

例:論理的思考力、仮説思考力、全体俯瞰力、ドキュメンテーション力、プレゼン力、キャッチアップ力、チームビルディング力、プロジェクトマネジメント力、リーダーシップ、特定業界・業務に関する専門知識

職務経歴詳細

これまで所属した企業での業務内容や実績を具体的に記載します。

過去に複数回転職している場合、基本的に時系列で記載していきますが、古い順/新しい順のどちらで記載するかは、決まりはありません。

営業職など、顧客相手の業務に携わっている場合、担当顧客・地域も記載すると、面接官も業務内容をよりイメージし易いかと思います。

尚、この項目では実績、及び自身の役割・貢献が特に肝となります

実績は、例えば「シェアを5%→10%に拡大」など、可能な限り数値で記載することが望ましく、自身の役割・貢献は具体的に自分は何を行い、どのようなスキルを活かして成果に貢献したのかを記載します。

ここで記載するスキルは、②で挙げたスキルと整合させることも必要です。

保有資格

コンサル転職後に活かせる資格を保有していれば記載します。

逆にコンサルとは無関係の資格は記載不要です。(もっと言うと記載しないべきです)

別の記事でコンサル転職における資格について紹介しているので、参考にしてください

その他の重要なポイント

ここまで紹介した各項目毎のポイントに加え、職務経歴書全般に関するポイントを紹介します。

職務経歴書は面接を意識して作成する

応募書類は書類選考のみでなく、その後の面接でも使用される為、面接を意識して作成することが重要です。

具体的には以下のポイントが挙げられます。

ポイント
  1. 正直になり過ぎない
    職務経歴書には面接でアピールしたい内容を漏らさず記載することが大切ですが、面接で深堀されると困る内容はあえて書かないことも重要です。
    正直になり過ぎて情報を漏れなく記載するのでなく、記載すべき情報を戦略的に取捨選択し、面接本番でもアピールしたい内容にフォーカスして職務経歴書を作成することが望ましいです。
  2. うそをつかない
    正直になり過ぎないと言いましたが、虚偽や盛った情報を記載することはNGです。
    うその情報は面接で綻びが生じると思った方がよいでしょう。
  3. 面接で質問されるポイントをイメージして作成する
    職務経歴書の作成時に、「ここが深堀されそうだな」とイメージしながら作成すると、面接で想定される質問への準備がしやすく、面接本番でも落ち着いて回答することができます。

繰り返し推敲してブラッシュアップする

面接官である現場コンサルは資料作成のプロであり、意識する/しないに関わらず以下をチェックしています。

  • 端的かつ知的に表現しているか
  • 文体が一貫しているか
  • 誤字・脱字がないか

一度でこれらのポイントを十分に反映して職務経歴書を完成させることは、ほぼ不可能です。

従って、繰り返し推敲を重ねてブラッシュアップすることが重要です。
(コンサルも資料を完成させるまで、何度もレビューとブラッシュアップを重ねています)

また、自分だけでブラッシュアップすべきポイントを見出すにも限界があるので、転職エージェントなどの第三者に客観的に確認してもらうことも効果的です。

この記事で紹介する内容は以上です。
少しでも参考になれば、幸いです。

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