プレゼンで緊張しない方法とは?自信がない・・を変える5つの準備事項を紹介!

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本日はプレゼンテーションをテーマに扱います。

ビジネスにプレゼンは付き物ですが、プレゼン時に緊張や自信の無さから頭の中が真っ白になって、上手くプレゼンできなかった経験がある方もいるのではないでしょうか?
私もかつてはその一人で、今でこそ、コンサルの実務でプレゼンを多く経験し、緊張や不安を抑えられるようになりましたが、駆け出しの頃は、プレゼンに大きな不安を抱いていました。
そして、少しでも緊張や不安を軽減し、プレゼンのパフォーマンスを上げる方法を試行錯誤した結果、プレゼンには適切な準備や心持ちが必要という結論に達しました。

その経験をもとに、この記事では、過度に緊張せずに自信を持ってプレゼンに臨むための準備や心持ちについて解説します。

それでは見ていきましょう。

プレゼンの成否は準備で決まる

プレゼンが上手くいくためには何が必要でしょうか?
プレゼン中のアイコンタクトや、抑揚のある話し方でしょうか?

もちろん、プレゼンの完成度を上げるには、そういったテクニックも必要です。
しかし、プレゼン時に過度な緊張や自信不足に陥ると、それらのテクニックも発揮できず、プレゼンが不本意に終わりかねません。

では、緊張を抑え、自信を持ってプレゼンに臨むためにはどうすればよいでしょうか?
それは、プレゼンに向けて出来る限りの準備をすることに尽きます。

一般的に、プレゼンの成否の8-9割は、準備で決まると言われています。
私自身を振り返っても、準備段階で詰めが甘い感覚が残ったままプレゼンに臨むと、話し方に自信がなく、聞き手の理解を得られずに、合意形成に至れなかったことが多いように思います。
逆に準備を徹底し、いける!という感覚を持ってプレゼンに臨むと、話し方に自信が持て、聞き手の理解を得られて、合意形成に至れたことが多いようにも感じます。

このように、いかに準備を徹底できたかということが、プレゼンの成否に大きく影響します
具体的な準備内容を見ていく前に、まずは準備の重要性について、ご認識頂ければと思います。

過度な緊張はよくないが、適度な緊張は望ましい

プレゼンに緊張は付き物で、重要なプレゼンに向けて出来るだけ緊張を排除したい方は多いと思います。

確かに緊張した状態は心地良いものではないので、少しでも緊張を和らげたいと思うのは自然なことです。
しかし、余程の玄人でない限り、重要なプレゼンで全く緊張しない状態を作ることは困難です。

むしろ、『ヤーキーズ・ドットソンの法則』の通り、全く緊張がない状態よりも、適度な緊張状態の方がパフォーマンスが高くなるので、緊張しない方法を探し求め過ぎず、適度な緊張は望ましいという意識を持つくらいが丁度よいでしょう。

ただ、上記の通り、緊張し過ぎもパフォーマンスが低下するので、ある程度緊張を緩和するために十分に準備することは不可欠です。

そのための準備方法を次章で紹介しますね。

緊張を和らげ、自信を持ってプレゼンに臨む為の準備事項 5選

では、プレゼンに向けてどのような準備をするべきかを見ていきます。
ここでは、私の経験から、特に効果的だと考える5つの方法に厳選して紹介します。

① プレゼン資料は自分が納得できるまで作り込む

まずはプレゼン資料を、自身が納得できるまで作り込むことが必要です。
プレゼン前は、誰しもプレゼン資料作成に懸命になっていると思いますが、納得感を得るには、闇雲に取り組むのではなく、ポイントを押さえることが重要です
プレゼン資料の作成において、特に重要なポイントを3つ挙げます

(1)少しでも曖昧な箇所は解消する
プレゼン資料の内容に、腹落ち感や理解が不十分な箇所があれば、それを解消することが重要です。
もしそのような箇所が残っていると、プレゼン前に「上手く言えるだろうか・・」とか「突っ込まれたらどうしよう・・」といった不安や緊張を生み、プレゼン中に自信がない伝え方になってしまいます。
従ってプレゼン資料の作成時は、少しでも曖昧な箇所は妥協せずにしっかり解消するようにしましょう。

(2)プレゼンの前日までには完成させる
しばしば、プレゼンの直前になって、漸く資料を完成させる人を見かけますが、資料はプレゼンの前日までに完成させるべきです。(ただし、完成後の見直しによる修正や調整は除く)
理由は、完成した資料をひと晩寝かせ、翌朝に改めてセルフレビューをすると、客観的に資料をチェックでき、それまで気づけなかった改善点を見つけやすくなる為です。
そうすることでプレゼン資料の完成度が増し、プレゼンへの自信向上にも繋がります。

(3)他者にレビューしてもらう
プレゼン資料の完成度を高めるには、セルフレビューだけでは限界があるので、上司や有識者といった他者からのレビューを積極的に活用するべきです。
他者レビューを通じて、自分では気づけなかった改善点を見つけることができますし、仮に改善点がなくても、他者からのお墨付きを得られるので、プレゼンへの自信向上に繋がります。

② 他者からのレビュー時は、本番のようにプレゼンする

上述のとおり、プレゼン資料は他者にレビューしてもらうべきですが、レビュー時にも、出来るだけ本番のようにプレゼンすることが望ましいです。(事前リハーサル等の形で行う場合もあり)

理由は以下です。

  • レビュワーにプレゼン資料の内容を正しく理解してもらい、的確なフィードバックを得る為
  • レビュイーが上手く説明できない箇所の有無をチェックできる為

特に後者について、もし上手く説明できない箇所があれば、思考が不十分であったり、資料の表現が不適切である可能性が高いので、プレゼンまでに改善が必要になります。

③ プレゼンに不慣れのうちは、予めプレゼン内容を暗唱する

緊張状態でも、伝えるべきことをプレゼンできるには、プレゼン内容を暗唱し、それらが自然と口から出てくる状態を作ることも一手です。

私は、人前で話すことに慣れていなかった頃は、プレゼンはもちろん、採用面接での回答内容までも、繰り返し口にして事前に暗唱していました。
そうすることで、プレゼンでは覚えたことを言えばよいだけという感覚を持て、ある程度気楽に臨むことができ、実際にプレゼン中も伝えるべきことが自然と口から出てきました。
従って、プレゼンに慣れないうちは、プレゼン内容を暗唱することは、一定の効果があります。

ただし、暗唱に頼ると本番で機転が利かなく側面もある為、プレゼンに慣れてくれば、暗唱せずともプレゼンできるようになることも大切です。

④ プレゼンで使用する機器の動作を事前に確かめる

たとえプレゼン資料を懸命に作り込んでも、プレゼン時にプロジェクターの不具合等で資料を適切に投影できないと、焦りが生じ、プレゼンが台無しになりかねません。

また昨今はZoom等でリモート会議を実施することも多いですが、例えばミーティングIDの有効期限が切れていると、プレゼン前にZoomの再設定でドタバタしたり、聞き手のマイクをミュート設定していないと、予期せぬ雑音が入ったりするなど、プレゼンの出来を損ねてしまいます。

従って、プレゼンで使用する機器は、適切に動作することを事前確認したうえで、プレゼンに臨むことが必要です。

⑤ 「言葉に多少詰まっても気にされない」くらいの心持ちで臨む

プレゼンを成功させるには、一切の淀みがなく、流暢に話せることが必要でしょうか?

確かに、聴衆の興味を喚起するようなTED風なプレゼンでは、流暢で感銘を受けるプレゼンが必要かもしれません。
しかし、意思決定を目的とするビジネスプレゼンでは、聞き手が意思決定をする為に必要な情報が伝わりさえすればよいのです。

つまり聞き手に伝わることが最重要で、それさえできれば、言葉に多少詰まったり、クリティカルでなければ多少言い間違いがあっても、さほど問題ないということです。
また、仮に多少の詰まりや言い間違いがあったとしても、本人が思うほど、他人は気にしないものです。

詰まらずに言えるだろうか?と心配すると、余計な緊張を生みますが、多少詰まっても問題ない、くらいの心持ちで臨むと幾分気が楽になるので、是非試してみてください。

プレゼンの上達に役立つ書籍 3選

最後に、プレゼンをより良くする為に、参考となる書籍を3つ紹介します。
いずれも私も座右にしているお勧め書籍ですので、是非チェックしてみてください。

① マッキンゼー流 プレゼンテーションの技術

本記事ではプレゼンの準備にフォーカスしましたが、プレゼン中の具体的な動作も含め、包括的にプレゼンのポイントを知りたい方は、以下の書籍がお勧めです。

② 外資系コンサルが実践する資料作成の基本

プレゼンそのものよりも、聞き手に伝わり、行動を起こしてもらえるようなプレゼン資料の作成方法を知りたい方は、以下の書籍が役に立ちます。

③ ロジカル・プレゼンテーション

プレゼン資料やプレゼンそのものを設計するうえで、そもそもどのように思考すべきかを知りたい方は、以下の書籍で分かりやすく解説しています。

 

この記事で紹介する内容は以上です。
少しでも参考になると幸いです。

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